「周りの人から、どう思われているのだろう?」
「嫌われないように、いい人でいなければ」
「相手の顔色が気になって、自分の気持ちを伝えられない」
そんな経験はありませんか?
以前の私は、いつも周囲の目を気にして生きていました。
外では普通に人と接しているつもりでも、家に帰ると、
「あのとき、うまく話せなかったな」
「変なふうに思われていないかな」
と、一人で反省しては落ち込む毎日。
人と関わることは嫌いではないのに、なぜかいつも疲れてしまう。
そんな私が、書籍『嫌われる勇気』に出会って、初めて気づいたことがあります。
「私は、私のままでいいんだ」
「誰かに認めてもらうためではなく、自分の人生を自分らしく生きていいんだ」と。
今回は『嫌われる勇気』から学んだ「承認欲求を捨てる」という考え方と、私自身の人生経験についてお話ししたいと思います。

承認欲求を捨てるとは?
承認欲求とは、誰かに認められたい、褒められたい、評価されたいという気持ちのことです。
人から認められると嬉しいですし、褒められれば自信にもつながります。
決して、その気持ち自体が悪いわけではありません。
けれど、周りからどう思われるかを気にしすぎると、自分の気持ちよりも相手の期待を優先するようになってしまいます。
「嫌われたくないから断れない」
「本当は違うと思っていても、相手に合わせてしまう」
「自分がやりたいことより、周りが喜ぶことを選んでしまう」
そうしているうちに、自分が本当はどうしたいのか、分からなくなってしまうこともあります。
『嫌われる勇気』を読んで、私は、人から認められることだけを人生の目的にしなくてもいいのだと気づきました。
親の顔色をうかがっていた幼少期
「嫌われる勇気」を読みながら、私は、仕事や友人、家族との人間関係について、改めて考えるようになりました。
仕事や友人との関係も難しいものですが、私が特に心に残ったのは、親子関係についてでした。
子どもは生まれる家庭を選べません。
そして、幼い子どもにとって親の存在はとても大きなものです。
私も子どもの頃を振り返ると、いつも親の機嫌を気にしていました。
「怒られないようにしなければ」
「親を怒らせないように、いい子でいなければ」
そんな思いで、自分の気持ちを抑えることが多かったように思います。
当時、わが家は経済的に苦しく、両親は毎日忙しく働いていました。
家事を手伝うことは当たり前。
親が副業として行っていた新聞配達も、家計のために手伝っていました。
高校進学についても、家から近い学校を選び、アルバイトを優先するように言われていました。
今思えば、両親にも生活を支えるための事情があったのだと思います。
それでも、当時の私は、自分の希望よりも親の考えに従うことが多く、自分の人生を自分で選んでいるという感覚があまりありませんでした。
初めて自分の意思を貫いた大学進学
そんな私にも、一度だけ、親の反対を受けながら最後まで自分の意思を貫いた経験があります。
それが、大学への進学でした。
「もっといろいろなことを学びたい」
「親元を離れて、自分の力で生活してみたい」
その気持ちが、どうしても諦められなかったのです。
もちろん、経済的な問題もありました。
そこで、奨学金を借り、足りない分は親から借りて将来返していくことを条件に、進学を決めました。
簡単な決断ではありませんでしたが、自分で考え、自分で選んだ道でした。
振り返ると、あのときの私は、初めて自分の人生を自分の意思で歩もうとしていたのかもしれません。
大人になっても消えなかった、人の目への不安
大学進学では自分の意思を大切にできたものの、大人になってからも、周囲の目を気にする性格はなかなか変わりませんでした。
人と会った後は、自分の言葉や態度を何度も振り返ってしまう。
「嫌われていないかな」
「失礼なことを言っていなかったかな」
そんなことばかり考えていました。
そして、そんな自分自身のことも好きになれませんでした。
「どうして私は、こんなに気にしてしまうのだろう」
「もっと明るく、自信を持って生きられたらいいのに」
でも、昔からこうして生きてきたのだから、今さら変わるのは難しい。
どこかで、そう諦めていたのです。
「人は人、自分は自分」と思えた日
そんな私の考え方を変えるきっかけになったのが、『嫌われる勇気』でした。
私の人生は、誰かに評価してもらうためのものではない。
私の人生は、私自身のもの。
そう思ったとき、心の中にあった重たいものが、少し軽くなったように感じました。
もちろん、人を傷つけてもいいという意味ではありません。
相手を思いやることや、周囲への感謝はこれからも大切にしたい。
でも、すべての人に好かれようとして、自分の気持ちを犠牲にする必要はないのだと思いました。
「人は人、自分は自分」
そう意識して行動するようになると、不思議なことに、以前よりも人との関わりが楽しくなっていきました。
相手にどう思われるかばかりを気にするのではなく、目の前の人との時間を大切にする。
すると、今まで気づかなかった人の優しさや温かさにも、目を向けられるようになったのです。
周りの人が急に変わったわけではありません。
私自身の受け止め方が変わったことで、見える世界も少しずつ変わっていったのだと思います。
子どもたちには、自分の人生を選んでほしい
そして、私が親になった今、子育てで大切にしたいと思っていることがあります。
それは、子どもたちに、自分の人生を自分で考え、選んで歩んでいってほしいということです。
親として、心配になることはたくさんあります。
できれば失敗してほしくない。
つらい思いをせず、幸せに生きてほしい。
そう願うのは、親として自然な気持ちだと思います。
でも、親がよいと思う道が、必ずしも子どもにとって一番幸せな道とは限りません。
自分で考えて選んだ道なら、たとえ失敗しても、そこから学べることがあります。
うまくいかなかった経験も、次の選択に生かすことができます。
そして何より、自分が本当にやりたいことに挑戦できる人生を歩んでほしいのです。
私にできることは、子どもたちの人生を代わりに決めることではありません。
子どもたちが真剣に考えて出した答えを尊重し、必要なときには相談に乗り、応援すること。
親の期待に応えるためではなく、自分自身が幸せだと思える人生を歩んでほしい。
それが、今の私の願いです。
これからの人生も、自分の心に正直に
私はこれまで、周囲の目を気にしたり、人と比べたり、自分の気持ちを後回しにしたりしてきました。
でも、今は思います。
過去の自分を責め続けるより、これからの自分を大切にしたい。
これまでの経験から学びながら、新しい考え方にも耳を傾け、自分の頭で考えて選んでいきたい。
誰かに認められることも嬉しいけれど、それ以上に、自分自身が納得できる人生を歩んでいきたいのです。
もし今、周りの人の目が気になって、自分らしく生きられないと感じている方がいたら、伝えたいことがあります。
あなたは、誰かの期待に応えるためだけに生きているのではありません。
自分の気持ちを大切にしてもいい。
人と違う選択をしてもいい。
失敗したとしても、そこからまた考え、選び直していけばいい。
人生は、誰かに決めてもらうものではなく、自分自身で歩んでいくもの。
これからの私は、周囲への思いやりと感謝を忘れずに、自分の心にも正直に生きていきたいと思います。
「人は人、自分は自分。私の人生は、私が決める。」
あわせて読んでいただきたいお話
『嫌われる勇気』から学んだことを、私自身の経験とともに綴っています。
それぞれのお話に、私が人生の中で気づいた大切なことをまとめています。
気になるお話から、ぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考書籍
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見一郎・古賀史健 著
※この記事は、書籍から学んだ考え方をもとに、私自身の経験や感じたことをまとめたものです。


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