物が増えると、家事も増える

整理収納

毎日続く料理、洗濯、掃除、片付け。

一つ終わったと思ったら、また次の家事。

やってもやっても終わらない家事に、

「今日もあれをやろうと思っていたのに、できなかった」

「片付けても片付けても、すぐに散らかってしまう」

そんなふうに感じることはありませんか?

私自身、子育てや家事、家族のことに追われながら、毎日たくさんのことをこなしてきました。

家事をしてもしても、なかなか終わらない。

「もっと効率よくできたらいいのにな」

「ほかのお母さんたちは、もっとテキパキできているのかな?」

「毎日毎日、疲れるなぁ……」

「もっと暮らしがラクになればいいのに」

そんなことばかり考えていました。

でも、整理収納について学び、自分の暮らしを見直していく中で、一つ大切なことに気づきました。

それは、物が増えることによって、知らず知らずのうちに家事も増えているということです。

なぜ物が増えると家事も増えてしまうのでしょうか?

その仕組みと、暮らしをラクにするための整理収納の考え方を、イラストにまとめてみました。

① 物が多いと、やることが増えてしまう

例えば、わが家のキッチン。

以前の私は、

「ちょっと凝った料理を作ってみたいな」

と思い、いろいろな調味料を買い足していました。

ところが、気づけば収納に収まりきらないほど調味料が増え、キッチンはごちゃごちゃに。

その結果、肝心な醤油や酒、みりんなど、毎日の料理でよく使う基本の調味料が取り出しにくくなってしまいました。

さらに、浅い引き出しの中にもさまざまな調味料が入っていて、お目当てのものを探すために、ごちゃごちゃと中をかき分けることも。

以前の私は、料理を一つ作るだけでも、余計な手間がたくさんかかっていたのです。

一つひとつは小さな動作ですが、毎日の料理で繰り返すとなると、意外と面倒なんですよね。

本当は料理をしたいだけなのに、その前に物を探したり、袋を開けたり、使った物を戻したり……。

そんなことをしているうちに時間が過ぎてしまい、結局、夕飯作りはいつもバタバタ。

「もっと早く準備を始めればよかった!」

そんなふうに思うこともよくありました。

でも今振り返ると、問題は料理の手際だけではなかったのかもしれません。

料理をする前の小さな手間が、知らないうちに積み重なっていたのです。

こうした小さな作業は、料理だけでなく、毎日の家事の中にたくさん隠れているのだと思います。

② 物が増えると、管理する仕事も増える

もう一つ、わが家でついついやってしまうことがあります。

それは、インターネットでのお買い物。

Amazonなどで便利そうな商品を見つけると、つい「これいいな!」とポチッとしてしまうことがあります。

実は、私以上に主人もネットショッピングをすることがあり、わが家にはAmazonの段ボールがよく届きます。

新しい商品が届くと、やっぱりうれしいですよね。

「これ便利そう!」

「これで家事がラクになるかも!」

そんなふうにワクワクしながら使い始めます。

ところが、物が増えると、今度は別の問題が出てきます。

「これ、どこにしまおう?」

「収納場所がもういっぱいだな」

「お手入れが面倒だな」

便利にするために買ったはずの物が、かえって管理する手間を増やしてしまうこともあるのです。

そもそも、物は買ったら終わりではありません。

収納場所を考え、使い、元に戻し、掃除やお手入れをし、必要がなくなったら手放す。

物を一つ持つということは、その物を管理する手間も一つ増えるということなのです。

そして、物が増えるほど、探したり、移動させたり、片付けたりする機会も増えやすくなります。

家事が大変になるのは、料理や掃除の技術だけの問題ではないのかもしれません。

物の持ち方そのものが、暮らしの負担に関係しているのだと感じています。

③ 物が増えると、頭の中で考えることも増えていく

物が増えることによって負担になるのは、体を動かす作業だけではありません。

実は、頭の中で「考えること」も増えていきます。

例えば、

「これはどこに置こう?」

「まだ使うかな?」

「同じ物がどこかにあったような……」

「どこから片付けよう?」

私たちは毎日の暮らしの中で、こうした小さな判断を何度も繰り返しています。

そして、家事をしていない時間でさえ、

「あれをやらなきゃ」

「買い置きはあったかな?」

「そういえば、あの書類はどこにしまったっけ?」

などと、頭の中で考えてしまうことがあります。

私自身、家事や家族のことでやらなければならないことが多く、いつも何かに追われているように感じていました。

家事の負担というのは、実際に体を動かしている時間だけではないんですよね。

やることを覚えておく。

何をするか決める。

どうすればいいか考える。

こうした目に見えない負担も、私たちが疲れてしまう原因の一つなのだと思います。

④ 整理収納は、家事をラクにするための仕組みづくり

以前の私は、整理収納というと、物をきれいに片付けたり、収納ケースに並べたりするイメージを持っていました。

でも、整理収納について学ぶ中で、部屋をきれいに整えることだけが目的ではないと感じるようになりました。

例えば、よく使う物の定位置が決まっていたら、毎回探す必要がなくなります。

簡単に取り出せて、簡単に戻せる収納なら、片付けるための動作も減らせます。

管理する物の量を見直せば、掃除や収納の負担も減らしやすくなります。

つまり、整理収納によって減らせるのは、物だけではありません。

毎日の「やること」や「考えること」も減らすことができるのです。

そう考えると、整理収納は単なる片付けではなく、毎日の暮らしをラクにするための仕組みづくりなのだと思います。

⑤ 頑張らなくても暮らしが回るように

私は、家事を効率よく進めることも大切だと思います。

でも、それ以上に大切なのは、そもそも必要のない家事や、余計な手間を減らすことではないでしょうか。

探し物をする時間。

何度も片付け直す時間。

収納場所をどうしようかと迷う時間。

物をどかしてから掃除を始める時間。

こうした小さな手間を減らすことができれば、毎日の暮らしは少しずつラクになっていくのではないかと思います。

そのために、家中を一度に片付ける必要はありません。

まずは、いつも使っている引き出し一つからでも十分です。

「使っていない物はないかな?」

「本当にこんなに必要かな?」

「もっと簡単に取り出して戻せないかな?」

そんな視点で、今の暮らしを見直してみたいですね。

大切なのは、頑張って片付け続けることではなく、頑張らなくても片付けやすい仕組みをつくること。

私は、そんな暮らしを目指していきたいと思っています。

⑥ 最後に|私が整理収納を通じて伝えたいこと

毎日の家事に追われていると、どうしても目の前のことを終わらせるだけで精いっぱいになってしまいます。

私自身、これまで子育てや家事、家族のことを優先してきた中で、自分の時間を持つことの難しさを感じてきました。

でも、私たちの人生は、家事をするためだけにあるわけではありません。

家族とゆっくり過ごす時間。

自分の好きなことを楽しむ時間。

何も考えずに、のんびり休む時間。

そんな時間も、大切にしたいですよね。

だからこそ、暮らしの中にある余計な手間を、少しずつ減らしていきたいと思っています。

整理収納の目的は、ただきれいな家にすることではなく、自分らしく心地よく暮らせるようにすること。

物を整えることは、日々の行動を整え、時間の使い方を見直すことにもつながります。

そして、その先には、自分の時間や心の余裕が生まれてくるのだと思います。

私もまだまだ試行錯誤の毎日ですが、これからも自分や家族にとって、無理なく続けられる暮らしを考えていきたいと思っています。

家事をもっと頑張るのではなく、頑張らなくても暮らしが回る仕組みをつくる。

そのために、まずは今日から、暮らしの中の小さな「面倒くさい」を一つだけ見直してみませんか?

あわせて読んでいただきたいお話

以前のわが家も、物が多く、片づけてもすぐに散らかってしまう毎日でした。

そんなわが家が、整理収納を学んで少しずつ変わっていった経験を、こちらのお話に綴っています。

▶ 家族全員、片づけが苦手だった我が家

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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