一番大切にしたい人は、自分自身だった

心・生き方

一番大切にしたい人は、自分自身だった

気づけば、自分のことはいつも後回し。

家族のこと、仕事、家事、育児、人間関係。

毎日、やらなければならないことがたくさんあります。

「家族を優先しなきゃ」 「私がやらなきゃ」

そう思って頑張っているうちに、いつの間にか自分自身の疲れや気持ちを後回しにしてしまうことはありませんか?

私も、ずっとそうでした。

これまで私は、両親の介護、娘たちの子育て、障害のある三女のお世話など、毎日時間に追われる生活を送ってきました。

自分のことをいたわる余裕など、ほとんどありませんでした。

「私も少し休みたいな」
「好きなことを楽しみたいな」
「何も考えず、ゆっくりくつろぎたいな」

そんなことを何度も思いました。

けれど、目の前にはやらなければならない家事や育児が山積み。

結局、自分のことはいつも後回しでした。

なぜ、自分を後回しにしてしまったのか

振り返ってみると、私はいつもこんなふうに考えていました。

  • 家族を優先するのが当たり前
  • 人に迷惑をかけてはいけない
  • 人に頼るのは申し訳ない
  • 休んでいると罪悪感がある
  • 自分より大変な人はもっと頑張っている
  • 母親なんだから、私が頑張らなければいけない

いつも「頑張らなきゃ」「私がやらなきゃ」と、自分自身に言い聞かせていました。

疲れていても、休むことができない。

つらくても、弱音を吐くことができない。

誰かに助けてほしいと思っても、なかなか頼ることができない。

そんな毎日を繰り返していました。

頑張り続けた先に待っていたもの

無理を重ねるうちに、少しずつ心と体に変化が現れるようになりました。

疲れが取れない。
いつもイライラしている。
何もしたくない。
好きだったことも楽しめない。

そして、何よりつらかったのは、子どもたちに優しく接する余裕がなくなってしまったことでした。

子どもたちが一生懸命、学校であった出来事を話してくれても、ゆっくり話を聞いてあげる余裕すらありませんでした。

本当は笑顔で話を聞いてあげたい。

もっと優しく接してあげたい。

そう思っているのに、疲れやイライラから、子どもたちに当たってしまうこともありました。

そんな自分が嫌で、また自分を責める。

それでも毎日は待ってくれません。

やがて体調を崩すことが増え、寝込むようにもなりました。

ついに、自分の体調不良で、三女の面倒が見られなくなり、上の子二人には小学校を休んでもらい、三女の面倒をみてもらわなければならなくなりました。

そして、障害のある三女を自宅で育て続けることに、限界を感じるようになりました。

悩み抜いた末に、三女の生活を施設にお願いすることになったのです。

施設にお願いしてからも、私は自分自身を責め続けました。

「もっと頑張れたのではないか」
「母親なのに、どうしてできなかったのだろう」

そんな思いが、何度も頭をよぎりました。

けれど、自分の心や体と向き合う時間ができたことで、少しずつ考え方が変わっていきました。

そして今、ようやく気づいたことがあります。

私が一番大切にしなければならなかったのは、自分自身だったのだと。

自分を大切にすることは、わがままではない

私はこれまで、家族を大切にすることばかり考えてきました。

でも、その中に「自分自身」が入っていなかったのです。

自分に余裕がなくなると、周りの人に優しくする余裕もなくなってしまいます。

反対に、しっかり休んで、自分の好きなことを楽しむ時間が持てると、心にも少しずつ余裕が生まれます。

そうすると、子どもたちの話にも耳を傾けられる。

家族にも穏やかな気持ちで接することができる。

何より、自分自身が笑顔で過ごせる時間が増えていくのです。

私は今になって、ようやくその大切さに気づきました。

自分も大切。家族も大切。

どちらか一方だけが我慢し続けるのではなく、お互いを大切にできる暮らしを考えることが必要なのだと思います。

自分を大切にするとは、特別なことではない

「自分を大切にする」と聞くと、高価なものを買ったり、自分の好きなことばかりしたりするイメージがあるかもしれません。

でも、私はもっと小さなことでいいと思っています。

疲れたら休む。

嫌なことは嫌だと、自分の気持ちに気づく。

困ったときは人に頼る。

つらい気持ちを無視しない。

できなかった自分を責め続けない。

好きなものを食べたり、温かい飲み物をゆっくり飲んだりする。

そんな小さなことの積み重ねが、自分を大切にすることにつながるのではないでしょうか。

そして、もう一つ大切だと思うことがあります。

それは、自分の気持ちを言葉にして伝えることです。

「今日は疲れているから、少し休ませてほしい」

「今日はできないから、明日にしたい」

「一人では大変だから、手伝ってほしい」

以前の私は、そんな当たり前の言葉さえ、なかなか口にできませんでした。

でも今は、誰かに頼ることも、自分を守るための大切な力なのだと思っています。

今日からできる、小さな5つの習慣

自分を大切にするために、難しいことを始める必要はありません。

例えば、こんな小さなことから始めてみませんか?

  1. 「今日は疲れている」と認める
    無理に元気に振る舞わず、自分の心と体の声を聞いてみる。
  2. 10分だけ、自分の時間をつくる
    好きな飲み物を飲んだり、何もせずぼんやりしたりする。
  3. 家事を一つ、やめてみる
    今日やらなくても困らないことは、明日に回してみる。
  4. 困ったときは、人に頼ってみる
    何でも一人で抱え込まず、家族や周りの人に助けを求める。
  5. 眠い日は、早く寝る
    やることが残っていても、休むことを優先してみる。

私が特に大切だと思っているのは、やることを増やすのではなく、やらなくてもいいことを減らすという考え方です。

毎日を頑張っている人ほど、「もっと頑張らなきゃ」と考えてしまいがちです。

でも、本当に必要なのは、頑張ることを増やすのではなく、頑張りすぎない暮らしをつくることなのかもしれません。

これからは、自分自身の人生も大切にしたい

家族を大切にすること。

子どもたちの幸せを願うこと。

仕事や家事を頑張ること。

どれも大切なことです。

けれど、その中に自分自身の幸せがなかったら、いつか心も体も苦しくなってしまうかもしれません。

これまでの私は、家族のために何ができるかを考えることがほとんどでした。

でも、これからは少しずつ、自分自身にも問いかけていきたいと思っています。

「私は、これからどんな人生を送りたいのだろう」

「私は、何をしているときが幸せなのだろう」

「私が本当に大切にしたいものは何だろう」

家族の人生と同じように、私自身の人生も大切にしたい。

誰かのために頑張るだけではなく、自分自身のためにも時間を使っていきたい。

今は、そう思っています。

そして、以前の私と同じように、自分を後回しにして頑張り続けている人に伝えたいことがあります。

あなたが大切にしている人たちと同じように、あなた自身も大切にしてください。

誰かを大切にするために、自分を犠牲にし続ける必要はありません。

疲れたときは休んでいい。

つらいときは誰かに頼っていい。

いつも頑張っていなくてもいい。

自分自身の幸せを願ってもいいのです。

私も、まだまだ自分を後回しにしてしまうことがあります。

それでも、これからは少しずつ、自分自身を大切にする生き方を選んでいきたいと思います。

一度きりの人生。

大切な人たちと同じくらい、自分自身のことも大切にして生きていきたい。

それが、これまでの経験を通して、私がたどり着いた答えです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

あわせて読んでいただきたいお話

私が自分自身を大切にすることの必要性に気づくまでには、娘との暮らしの中で、たくさんの葛藤がありました。

娘を施設にお願いした当時の気持ちや、その後に気づいた大切なことを、こちらのお話に綴っています。

▶ 娘を預けてから私が見つめ直したこと

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