正直、あのときは気持ちが追いつきませんでした。
娘が障害児福祉施設に入所することになったとき、頭では理解していても、心がどうしてもついていかなかったのです。
「本当にこれでよかったのだろうか」
何度も何度も自分に問いかけました。
あの日、涙を流しながら決断したことが、やがて私の人生を大きく変えるきっかけになるとは、そのときは思ってもいませんでした。
最初のブログで、私が整理収納アドバイザーを目指すことになった大きなきっかけについて、少しお話ししました。
今日は、そのきっかけとなった、私にとって忘れることのできない大切な出来事をお話ししたいと思います。
同じように悩み、苦しんでいる方の心に、少しでも届いたら嬉しいです。

大好きな娘との、必死だった毎日
私の三女は、今、小学4年生です。
脳に障害があり、身体を自由に動かすことが難しい娘。
思い通りにならないとかんしゃくを起こしたり、夜中に何度も目を覚ましたり。
娘との生活は、かけがえのない幸せな時間であると同時に、想像以上に大変な毎日でもありました。
朝から晩まで、そして夜中も。
自分のことは後回しで、目の前のことをこなすだけで精一杯。
心にも身体にも、少しずつ疲れが積み重なっていきました。
それでも、娘のことが大好きでした。
どんなに大変でも、できる限りそばにいてあげたい。
「この子を守ってあげられるのは私なんだ」
そんな思いで、毎日を必死に過ごしていました。
けれど、どれほど頑張ろうとしても、気持ちだけでは乗り越えられないことがあるのだと、思い知らされる日がやってきました。
家族のために選んだ、つらい決断
ある日、私の体調不良が続き、三女のお世話ができなくなってしまいました。
そのとき、上の娘二人に何日も学校を休んでもらい、三女のお世話をお願いすることになったのです。
娘たちにも、それぞれの大切な学校生活があります。
母親として、三女だけでなく、上の娘たちの生活も守ってあげなければならない。
けれど、自分自身も限界を感じている。
「このままで本当にいいのだろうか」
「家族みんなが安心して暮らすためには、どうしたらいいのだろう」
何度も悩み、考えました。
そして、家族みんなのこれからを考えて出した答え。
それが、三女の施設入所でした。
頭では、必要な決断だと理解していました。
でも、心の中では、どうしても受け入れられない自分がいたのです。
「ママ、行かないで」忘れられないあの日
施設に娘をお願いした日のことは、今でもはっきり覚えています。
「ママ、ママ、行かないで」
泣きながら私を呼ぶ娘。
その姿を見たとき、胸がいっぱいになりました。
本当は、ずっと一緒にいたかった。
できることなら、離れたくなかった。
それでも、娘を施設の方にお願いして、その場を離れなければなりませんでした。
帰りの車の中で、私は何度も何度もつぶやきました。
「ごめんね……ごめんね……」
涙が止まりませんでした。
家に帰ってからも、娘のことばかり考えていました。
いつも聞こえていた娘の声。
毎日当たり前のように繰り返していたお世話。
あれほど忙しかった日々が、突然静かになりました。
心にぽっかりと大きな穴があいたようでした。
何をしていても気持ちが落ち着かず、何も手につかない日が続きました。
大切な娘のために決めたことなのに、どうしてこんなにつらいのだろう。
そんな思いを抱えながら、毎日を過ごしていました。
一冊一冊の本が、私の心を少しずつ変えてくれた
このままではいけない。
少しでも自分の気持ちを落ち着かせたい。
そう思った私は、何冊もの自己啓発本を読み始めました。
その中で、私の心に深く残った考え方がありました。
それは、つらい経験も、いつか自分自身の成長や、誰かを支える力につながることがあるということでした。
苦しんだからこそ、気づける優しさがある。
悩んだからこそ、理解できる人の痛みがある。
当たり前だと思っていた日常の中に、本当はたくさんの幸せがあったことに気づくこともある。
そして、自分が経験したことが、いつか同じように悩んでいる誰かの役に立つかもしれない。
そう考えたとき、少しずつ私の心に変化が生まれました。
もちろん、つらかった出来事が消えるわけではありません。
娘と離れて暮らす寂しさも、娘を思う気持ちも変わりません。
でも、その経験をただ悲しい思い出にするのではなく、これからの人生につなげていきたい。
そう思えるようになったのです。
今の私にできることを、一つずつ
私には、大きな夢ができました。
それは、家族みんなが安心して、明るく楽しく暮らせる家庭環境を整え、大好きな、大好きな娘を迎えに行くこと。
そのために、まずは自分自身の生活を見直してみようと思いました。
私はもともと家事が得意ではありません。
片付けや家事が思うように進まず、負担に感じることもたくさんありました。
だからこそ、家事が苦手な自分でも、無理なく快適に暮らせる方法を学びたい。
家の中を整えることで、時間にも心にも、少しでもゆとりをつくりたい。
そんな思いから、整理収納や家事に関するさまざまな資格の勉強を始めました。
そして、学んでいくうちに、もう一つの思いが生まれました。
「私が学んだことを、同じように困っている方にも伝えたい」
家事や育児、介護など、毎日の生活の中で大変な思いをしている方は、きっとたくさんいらっしゃると思います。
ほんの少し家事が楽になるだけでも、心に余裕が生まれるかもしれません。
その時間で、ゆっくりお茶を飲んだり、好きなことを楽しんだり、大切な人と笑顔で過ごしたり。
そんな小さな幸せが、一つでも増えていったら。
それが、今の私の願いです。
つらい経験の先に、見つけたもの
振り返ってみると、私はこれまで、たくさんの方に支えていただきました。
一人では乗り越えられなかったことも、周りの方々の優しさや励ましがあったからこそ、少しずつ前を向くことができました。
今度は、私が誰かの力になりたい。
特別なことはできないかもしれません。
でも、自分が悩み、苦しみ、そこから学んできたことを、必要としている方にお届けすることはできるかもしれません。
かつての私が、誰かの言葉に救われたように、今度は私の言葉が、誰かの心を少しでも軽くすることができたら。
そう思っています。
今、つらい思いをしているあなたへ
人生には、自分の力だけではどうにもならないことがあります。
どんなに頑張っても、思い通りにいかないこともあります。
そんなときは、無理に前を向こうとしなくてもいいと思います。
悲しいときは悲しんで、つらいときは誰かに頼ってもいい。
そして、少し心が落ち着いたときに、自分にできることを一つずつ見つけていけたら、それで十分なのではないでしょうか。
私は、娘と離れて暮らすというつらい経験を通して、人生で本当に大切にしたいものに気づくことができました。
それは、家族との時間、人の優しさ、そして日常の中にある小さな幸せです。
つらい経験をしたからこそ、見つけられる光もある。
私はそう信じています。
これからも、大好きな娘を迎えるという夢に向かって、一歩ずつ歩いていきたいと思います。
そして、このブログを通して、一人でも多くの方が、心にゆとりを持ち、笑顔で毎日を過ごせるようなお手伝いができたら嬉しいです。
誰かの心に、小さな希望の光を届けられますように。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


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